ご挨拶

~四百年の歴史を経て~

「次お寺を継ぐのはのぶかな……」

死の床にあった父は当時十三歳の私の手を握って、

そう呟くと息を引き取りました。

 それから十年過ぎましたが、父が私に継がせたいと思っていたこの大龍寺というお寺が、我々家族だけではなく、檀家さまや地域の皆さまなど大勢の人々に支えられて存在していること、またその四百年以上の歴史の重みを体感し、有形無形の尊い思いを感じるにつけ、

「この大龍寺の法燈を継ぎたい」という積極的な意志に変わっていきました。

 当山は、この木津川の地において四百年以上もの間、人々の心のよりどころとして、沢山の信仰を集めてきました。

 しかし今の時代においては価値観が大きく変わり、それに伴って必要とされる供養の形も変化し続けています。

 私は父の遺志を引き継ぎつつも、従来の檀家制度にとらわれず、永代供養や日常の参拝を通して皆様の心に寄り添う供養が出来ればと思っています。

 どうぞ命日、お盆、年末年始などご縁のある機会がございましたら大龍寺へと足を運んで頂き、皆さまの足跡をその歴史の一刻として頂ければと思います。

一心敬禮

  高橋山 大龍寺 第二十二世

住職   祐譽伸彰 拝